顧客の心が読める!?「共感マップ」の作り方と活用法【ママ起業家向け】

「うちのお客さん、何を考えてるんだろう?」

「新しいサービスを開発したいけど、本当に喜んでもらえるか不安…」

主婦やママ起業家さんのビジネスにおいて、こんな悩みはありませんか?

顧客のニーズを深く理解することは、ビジネス成功の鍵です。そこで役立つのが、デザイン思考の最初のステップ「共感」を深めるための強力なツール「共感マップ」です。

福浦

共感マップを使えば、顧客の表面的な情報だけでなく、頭の中や心の中で何が起こっているのかを「見える化」できます。まるで顧客の心が読めるようになるかのような、この魔法のツールを一緒に作ってみましょう!


Contents

共感マップとは?

共感マップは、ターゲット顧客(ペルソナ)の行動、思考、感情などを視覚的に整理し、深く理解するためのツールです。顧客が「何を言い、何を考え、何を感じ、何をしているのか」という4つの視点から掘り下げていくことで、その人の潜在的なニーズや課題、そして「喜び」を発見することができます。

共感マップを作るメリット

  • 何でも屋からの卒業:あれもこれもサービスにしてきた商品設計迷子さんの起業家から卒業。
  • 顧客への理解が深まる: 漠然としたターゲット像が、具体的な一人の人間として見えてきます。
  • 隠れたニーズを発見: 顧客自身も気づいていない「モヤモヤ」や「困りごと」が見つけやすくなります。
  • アイデア発想のヒントになる: 顧客の深いニーズが分かると、本当に求められるサービスや商品のアイデアが生まれやすくなります。
  • チーム内での共通認識: もしチームで活動しているなら、顧客像を共有し、全員が同じ視点でビジネスを考えられるようになります。

共感マップの作り方(5ステップで簡単!)

模造紙や大きなホワイトボード、付箋、ペンを用意しましょう。一人でもできますが、複数人で行うと多様な視点が得られてより効果的です。


ステップ1:ターゲット顧客(ペルソナ)を設定する

まず、共感マップを作成する対象となる具体的な顧客像を設定します。 「30代のママ」だけでは漠然としすぎています。 まるで実在する人物かのように、詳細なプロフィールを設定しましょう。

設定する項目例:

  • 名前: 例)田中 律子(たなか りつこ)
  • 年齢: 32歳
  • 職業: 専業主婦(パートも検討中)
  • 家族構成: 夫(35歳、会社員)、長女(5歳)、長男(2歳)
  • 住まい: マンション(駅から徒歩15分)
  • 趣味: SNSで情報収集、週に1回カフェ巡り
  • 性格: 明るいが、子育てで少し疲弊気味。完璧主義な一面もある。

ステップ2:共感マップのテンプレートを用意する

模造紙やホワイトボードに、以下のような6つの領域に分かれたテンプレートを準備します。真ん中に設定したペルソナの顔(イラストでも写真でもOK)を描くと、より感情移入しやすくなります。

  • Says(言うこと): 普段、口に出して言っていること、SNSなどに書いていること。
  • Thinks(考えること): 心の中で思っていること、考えていること(本音)。
  • Does(すること): 実際にしている行動、習慣。
  • Feels(感じること): 感情、喜び、不安、恐れ、ストレスなど。
  • Pain(ペイン): 抱えている悩み、課題、不満、障害。
  • Gain(ゲイン): 達成したいこと、得たいこと、成功の定義、喜び。
共感マップテンプレート

6ヶ月伴走コンサルティングにおいて、共感マップを埋めるセッションを行なっていますが実際に使うシートはこちらになります♡


ステップ3:各領域にアイデアを書き出す(Says, Thinks, Does, Feels)

ステップ1で設定したペルソナになりきって、各領域に付箋でアイデアを書き込んでいきます。できるだけ具体的に、そして多角的に考えてみましょう。

例:田中 律子さんの場合

  • Says(言うこと):
    • 「もう、今日の夕飯作りたくない…」
    • 「あの子、また新しい知育おもちゃ買ってもらったのね」
    • 「オンラインで稼ぐって、私にもできるのかな?」
    • 「時短レシピ、もっと知りたいな」
  • Thinks(考えること):
    • (子どもには安全な食材を食べさせたいけど、手間がかかるのは嫌だな…)
    • (友だちはキラキラしてるのに、私って毎日同じことの繰り返し…)
    • (このままでいいのかな。私も何か新しいことを始めたいけど、時間が…)
    • (夫にもう少し家事協力してほしいけど、言いにくいな)
  • Does(すること):
    • 朝食はパンとフルーツなど簡単に済ませる。
    • 日中は公園で子どもと遊ぶ。
    • SNSでママ友の投稿をチェックする。
    • 夜はワンプレートご飯で済ませがち。
    • 寝る前にスマホで副業や習い事を検索する。
  • Feels(感じること):
    • 朝、子どもが笑顔だと嬉しい。
    • 夕方になると疲労感がピークに。
    • 他のママと比べて自分はダメだと劣等感を感じる時がある。
    • 新しいことに挑戦したいけど、失敗が怖い。
    • 休日に家族で出かけるとリフレッシュできる。

ステップ4:Pain(ペイン)とGain(ゲイン)を明確にする

ステップ3で書き出した情報から、田中 彩さんが抱える「痛み(Pain)」と「得たいもの(Gain)」を抽出します。これは、あなたのビジネスが解決すべき課題と、提供すべき価値に直結します。

例:田中 律子さんの場合

  • Pain(ペイン):
    • 日々の家事・育児に追われ、自分の時間が持てない。
    • 新しいことに挑戦したいが、一歩踏み出せない不安。
    • 子どもの食事に気を遣いたいが、料理の負担が大きい。
    • 他のママと比較してしまい、自己肯定感が下がることがある。
    • 情報が多くて、本当に自分に必要な情報が見つけにくい。
  • Gain(ゲイン):
    • 自分の時間や心のゆとりが欲しい。
    • 子育てと両立しながら、自宅でできる仕事を見つけたい。
    • 手軽に健康的美味しい料理を家族に提供したい。
    • 自分に自信を持ち、充実した日々を送りたい。
    • 自分と同じ悩みを共有できる仲間やコミュニティが欲しい。

ステップ5:インサイト(洞察)を導き出す

最後に、共感マップ全体を見渡し、田中 律子さんの深層にあるニーズや課題、行動の背景にある「なぜ?」を考えます。これが「インサイト(洞察)」です。このインサイトこそが、革新的なアイデアを生み出す源となります。

インサイトの例:

  • 「田中律子さんは、単に時短したいのではなく、『家族の健康と自分の心のゆとり』を両立させたいと強く願っている。しかし、その方法が分からず、情報過多や孤独感、自己肯定感の低さで一歩踏み出せずにいる。」

共感マップの活用法

共感マップは、作って終わりではありません。

  • 新サービス開発: 田中律子さんのPainを解決し、Gainを得られるような商品やサービスを具体的に考えてみましょう。
  • 既存サービスの改善: 今提供しているサービスが、田中律子さんのどのPainを和らげ、どのGainをもたらしているかを見直し、改善点を探します。
  • マーケティング・PR: 田中律子さんが「Says(言うこと)」や「Thinks(考えること)」に合わせて、心に響く言葉や情報発信の場所を検討します。
  • 顧客コミュニケーション: 田中律子さんの「Feels(感じること)」を理解することで、より寄り添ったコミュニケーションが可能になります。
福浦香奈

共感マップは、あなたのビジネスを「売る側」の視点から「顧客の視点」へと転換させる強力なツールです。ぜひこの魔法のツールを活用して、
顧客に本当に必要とされ愛されるビジネスを築いていってくださいね。

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